乗客に好評の「食べられる」カップ
同社は、サステナビリティへの取り組みを模索する中、革新的なニュージーランド企業「twiice(トゥワイス)」と協力し、「食べられる」コーヒーカップの導入に焦点を当てた。NZ航空のニキ・シャーヴ氏は、現在のカップは土に還る素材で作られているものの、カップを埋め立て地に持ち込まない状況にすることが最終目標だとし、同コーヒーカップの開発に着手。このたび、一部の機内および空港ラウンジで提供される同コーヒーカップは、バニラ味で液体が漏れないよう作られ、試した乗客に好評だったため、デザートボウルとしても使用しているようだ。
「twiice」の共同設立者であるジェイミー・キャッシュモア氏は、「食べられる」コーヒーカップは、革新的な容器のアイデアを体現したとし、非常にクールかつおいしい顧客体験をご提供できるのは素晴らしいことだと述べた。なお、「twiice」では「食べられる」容器の事業拡大に注力しており、2020年には新商品を展開予定とのこと。
空から考える地球環境
NZ航空は最近、すべての航空機およびラウンジにおいて、プラスチックの代わりに紙とトウモロコシで作られた植物由来のコーヒーカップへの切り替えを行った。植物由来のため、市販のコンポストで分解でき、年間約1,500万個相当のカップごみ削減が期待されている。今回の「食べられる」コーヒーカップ試用は、植物由来のコーヒーカップへの切り替えを後押しするものでもあるという。また、NZ航空は乗客自身が再利用可能なカップを機内やラウンジに持ち込むことを推奨するなど、カップごみ削減に積極的な姿勢を見せている企業だ。
1940年設立のNZ航空は、日本からニュージーランドへの直行便を運航する唯一の航空会社である。2014年以降6度目となるAirlineRatings.comの「エアライン・オブ・ザ・イヤー」や、2014年から6年連続の「ベスト・プレミアム・エコノミー」、2017年に新設されたトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス™ 世界の人気エアライン」など数々の賞を受賞し、安全性、定時性、サービスのクオリティ、環境への配慮などさまざまな面で高い評価を受けている。
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