そうした訪問客が自動販売機を利用しやすいようにしようと、JR東日本ウォータービジネスはAIシステムを搭載した多機能自販機の実証実験を来春開始すると発表した。
・AI接客システム
この自販機の目玉は、ティファナ社開発のAIシステム「AIさくらさん」を搭載していること。人工知能を活用した接客システムで、キャラクターのAIさくらさんが音声やテキストで対応する。すでにさまざまな企業でヘルプデスクやコールセンターの業務を行なっている。
・商品案内や情報発信も
AIさくらさんの最大の強みは、日本語はもちろん英語、中国語、韓国語、といった外国語に対応できることだ。
自販機にはタッチパネルモニターやカメラ、スピーカー、マイクなどが搭載され、商品の情報提供に加え、各種案内や情報発信もできるという。具体的にどういう種類の情報を発信するのかは年明けに発表される見込みだ。
JR東日本ウォータービジネスはこの自販機を、来春開業が予定されている高輪ゲートウェイ駅前特設会場をはじめ、海外からの客が多く利用することが見込まれる駅に計10台程度を展開し、秋頃まで実験を行う予定。
手軽に飲み物を購入できる日本の自販機の利便性はすでに多くの外国人に知られているところだが、さらに評判を高める取り組みになりそうだ。
JR東日本ウォータービジネス
(文・Mizoguchi)