軽作業をサポートする
このたび同社が開発に成功したアルゴリズムは、「リーマン計量」と呼ばれる微分幾何学の理論に基づいたもので、空間内にある障害物を検知・回避し、目的物にアプローチできるというものだ。アームからの障害物への距離や、アームを基準とした障害物の相対速度あるいは相対加速度に応じて動作するため、障害物が動いていても適切な動きで回避できる。同アームを実装すれば、これまで人が手作業で行ってきた作業のサポートが可能。例えば、金属製品や電子部品などの製造業においては部品の分別や溶接、食品製造業における調理作業全般、農業では農作物の適切な収穫時期の判定および収穫作業、スーパーなどの小売業では商品の陳列、空港のバックヤードでの荷物の積み下ろしなど幅広い活躍が期待されている。
また、同社は障害物回避型アーム以外にも多様なAIソフトウェアを開発しており、そのひとつにドローン航行の自動運転がある。今年の9月に世界で初めて太陽光パネルの亀裂をドローンを用いて検知するAIシステムを開発した。同アームのアルゴリズムを拡張すれば、ドローンの自動運転技術に適用可能だという。
オーダーメイド設計のAI
同社は「機械学習」の専門家をはじめ、「機械工学」「農学」「ビッグデータ」など多岐にわたる領域の専門家が在籍し、世界的に進む少子高齢化や人口減少による人手不足の解消に寄与するため、あらゆるクライアント企業との事業開発を進行中。人の立ち入りを自動検知するAIは、施設のセキュリティ維持や工場の安全確保を低コストで実現している。また、医師不足の地方の医療機関で活躍が期待される医療画像解析・診断ができるAIを開発中だ。
「技術」は「利益」を生み出して初めて「価値」へ昇華されると考える同社は、日々変化する機械学習領域において、「学術レベルのサイエンティスト」の重要性を認識し、最先端の学術論文を提案に取り入れながら、クライアント企業の課題を的確に捉え、AIをオーダーメイド設計することで、クライアント企業の利益最大化に貢献している。
さまざまな分野でロボットが活躍する時代が近づいてきたように感じる。人手不足を解消し、同時に省力化、コストカットにも繋がる頼もしい技術かもしれない。
PR TIMES