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米食品スーパー最大手のクローガーが垂直農場ソリューションを店舗に導入

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米国最大手の食品スーパーKroger(クローガー)は、2019年11月、米国で初めて、傘下のチェーン店QFCに独ベルリンのスタートアップ企業Infarm(インファーム)が開発した垂直農場ソリューションを導入すると発表した。

・スーパーの店舗に垂直農場ソリューションを導入

Infarmの垂直農場ソリューションが導入されるのは、米ワシントン州ベルビューとカークランドにあるQFCの2店舗で、今後、さらに13店舗にも導入をすすめる。

Infarmの垂直農場ソリューションは、IoT(モノのインターネット)や機械学習(ML)を活用し、空間の温度や湿度、光、pHなどを最適に制御して、1年中、ハーブやレタスなどの葉野菜を効率的に栽培できるのが特徴。

Krogerでは、QFCの店舗に設置したInfarmの垂直農場ソリューションで葉野菜やハーブを栽培し、高い鮮度のまま店頭で販売する計画だ。

・欧米7カ国500カ所以上に設置

Infarmは、これまでに、ドイツ、フランス、スイスなど、欧州6カ国で25社以上の小売業者と提携し、500カ所以上に垂直農場ソリューションを設置。

19年9月には、英老舗スーパーのMarks & Spencer(マークスアンドスペンサー)で採用されたほか、11月には、北欧で初めて、コープデンマーク傘下のオーガニックスーパーIrma(イヤマ)の店舗でも導入されている。

Krogerとの提携によって米国への進出を果たしたInfarmは、今後、欧米の小売業者との提携をすすめ、事業エリアをさらに拡大していくものとみられる。(文 松岡由希子)

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