コードなしにロボットがカメラと機械学習アルゴリズムで状況から学んでいくことができるようにするというもので、まずはゴミを分別するロボットをテストしている。
・より高度な動作
従来のロボットというのは、単純作業を行うものが多かった。重いものを持ち上げる、右から左へと動かす、といったものだ。しかしXが取り組んでいるのは日常生活で役にたつ、より高度な動作を学習するロボット。その初例がゴミ分別だ。カメラが「目」となっているこのロボットは、カメラやセンサーを通じて得た情報をもとに、機械学習アルゴリズムでもって対象物を分析する。そして、備えている1本の腕でものをつかみ、ゴミを分別することができる。
・自ら学習、判断
このロボットのすごいところは、コードで動いているのではなくロボットが自ら学習し、判断していることだ。なので、最初から分別ができていたわけではなく、ロボットにまとまった時間、分別を体験させて習得させた。その結果、紙くずのなかにある缶を見つけて取り上げ、缶のゴミ箱に移すといったことができるようになった。
開発チームによると、このロボットはすでにゴミ分別がかなりできるようになっていて、分別を間違える率は5%以下とのこと。今後は、ゴミ分別以外にも人間の日常をアシストするような能力を備えたロボットの開発を進めることにしている。
X
(文・Mizoguchi)