予約受付業務の全自動化への一歩
「ebica予約台帳」は、グルメサイトを経由した予約の一元管理機能やオウンドメディア向け予約フォームの提供など、Web予約を主軸とした集客ソリューションであり、リアルタイムで空席情報を把握するというのが特徴。現在、約15,000店舗が導入し、全予約の4割を超えるネット予約を一元管理している。一方「LINE AiCall」は、音声認識、チャットボット、音声合成の技術を組み合わせたAI電話応対サービスである。このたび、「ebica予約台帳」と「LINE AiCall」を連携させたソリューション「ebica IVR」の実用化に向けた実証実験を、俺の株式会社が運営する「俺のGrill&Bakery 大手町」にて開始。「LINE AiCall」による電話応対時間は、11月20日~22日の10:00~16:00、11月25日~29日の10:00~18:00となっている。
実験期間中に「ebica IVR」にかかってきた電話のうち、固定電話からの予約電話については「LINE AiCall」が応答し自動的に台帳への予約登録を完了する流れだ。国内携帯番号(090、080、070で始まる番号)からの着信については「ebica IVR」がSMSでネット予約画面のURLを送信するとのこと。
なお、実験段階のため、予約電話の際、AIの発話中に話すことや不明瞭な話し方、雑音の多い環境などは避けたほうがいい。また、予約目的でない電話は遠慮してほしいとのことだ。
O2OとOMO
現在もまだ、飲食店の予約の5割以上が電話予約であり、スタッフが対応するという点について、人手不足に悩む飲食業界では新たな解決策が必要とされている。この課題に対し同社は、LINEと「AI技術を利用した音声自動応答サービスに関する基本合意書」を締結し、「ebica IVR」の開発、実証実験に漕ぎ着けたのだ。この実験を経て、「ebica IVR」と「LINE AiCall」の連携を深め、将来的には予約管理業務の全自動化を目指すとしている。「ebica IVR」導入により、スタッフは電話対応に時間を割かなくてよくなるため、接客サービスや調理などに集中でき、生産性向上が期待できる。また、ピークタイムや営業時間外も関係なく対応できるため、消費者の利便性向上にも繋がるとのこと。
同社は先日、OMO(Online Merges with Offline)事業を本格スタートさせると発表したばかりだ。これまで同社はオンラインからオフラインへ、あるいはオフラインからオンラインへユーザーを誘導するO2Oサービスを駆使し、多くの顧客の集客をサポートしてきた。オンラインとオフラインを別の場所に位置づけ、その間の流れを作り出すO2Oに対し、OMOはひとつの場所にオンラインとオフラインが混在し、融合するというイメージだろう。同社が、オンラインとオフラインをうまく共存共栄させ、新たな価値を創造していくことに期待したい。
PR TIMES