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Start Up 慶大病院にて、MeDaCa活用で患者データ提供と外来待合呼出しサービス開始

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慶大病院にて、MeDaCa活用で患者データ提供と外来待合呼出しサービス開始

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慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 メディカルデータカード株式会社は、慶應義塾大学病院にて、同社提供のアプリ「MeDaCa」、「MeDaCa PRO」を活用し、患者の各種検査結果や処方薬情報などのデータを提供するサービスを開始。また、2018年11月より一部の診療科で実施してきた外来待合呼出しサービスを全科で実施するとのこと。

「MeDaCa」と「MeDaCa PRO」の連携で質の高いPHRを

MeDaCaは、診察券、検査データ、処方箋、レントゲン写真、健康診断書などをスマートフォンのカメラで撮影・保存ができ、PDFデータなどをアップロードすればスマートフォンやパソコンからいつでも情報が見られる患者用のアプリ。既往歴や薬の情報などを保存し、初診時などに医師に提示することも可能となる。本アプリを活用することで、患者自身が医療情報を管理するパーソナル・ヘルス・レコード(PHR・生涯型電子カルテ)を作れるのだ。

一方、MeDaCa PROは、医療機関向けのサービスであり、本サービスに加入していれば、患者のMeDaCaへ検査データなどを送ることができる。また、患者の同意があれば、MeDaCaのアカウントから過去の医療記録の閲覧・ダウンロードが可能。さらに、メッセンジャー機能があり、医療機関から患者へ向けて直接メッセージや通知が送れるようだ。

このたび、慶大病院にて、病院内の電子カルテとMeDaCaおよびMeDaCa PROを連携し、患者の各種データを提供することとなった。薬の情報については、院内処方の場合は「院内処方箋控え」と「お薬の説明書」が、院外処方の場合は「院外処方箋控え」がアプリに届く。なお、検査結果や処方薬などはこれまで通り紙でも受け取れる。

また、昨年11月より一部診療科で実施されていた外来待合呼出しサービスを全科で実施するとのこと。患者は診察の順番をスマートフォンの通知で知ることができるため、待ち時間を有効活用できるだろう。

PHRからd PHRへ

MeDaCaを利用するには、アプリをダウンロード後、新規会員登録、診察券登録の際「慶應義塾大学病院」を検索し、診察券番号を登録、連携申請を行う。その後、慶大病院1号館1階案内カウンターにて、対面での本人確認と承認を受ける(利用料無料)。

MeDaCa PROは、開始月を含む2ヶ月間はお試し期間となり利用料無料、その後は月額7,800円(税抜)で利用可能だ。ただし、この料金はベッド数が19床以下の病院を対象としているため、それ以上の病院は問い合わせが必要。

同社は、文部科学省と国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が平成25年度から実施している「革新的イノベーション創出プログラム(COI-STREAM)」の、慶應義塾大学を中核機関とする「健康長寿の世界標準を創出するシステム医学・医療拠点」の活動から生まれたベンチャー企業であり、PHRをデジタル化した「d PHR」を実現し、よりスマートな医療を目指すとしている。

外国では加入している保険の種類などにより、病院や服用する薬が限定される場合もあるようだが、日本ではどこの病院にかかるかは自分で決められる。故に情報の分散が起こりやすいのが現状だろう。同社のサービスが広がり、PHR・d PHRを所有する人が増えれば、医療機関以外(ジムや飲食店など)での利活用もできるかもしれない。

PR TIMES

医療の新しい形を提案!患者と病院の架け橋を作るメディカルデータカード社に接近(Techableインタビュー)

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