しかしその常識を覆すタイプがクラウドファンディングサイトKickstarterに登場した。スマホやタブレットとともに使う、どこにでも持ち運べるコンパクトな「DIPLE」だ。
・写真やビデオの撮影も
DIPLEはボックス状のキットに専用のレンズをセットし、さらにその上にスマホやタブレットを重ね合わせて使う。レンズは35、75、150倍の3種で、ここに端末のデジタルズームを加えることで最大倍率は1000倍となり、1マイクロン(1000分の1ミリ)のものを観察できる。もちろん写真やビデオの撮影も可能だ。
・赤血球も見える
レンズの性能はというと、35倍レンズの解像度は3マイクロンで細胞や微生物の観察ができる。75倍のレンズでは解像度は1マイクロンでバクテリアや原生生物をとらえることが可能。そして150倍のレンズでは解像度は0.7/0.8ミクロンで、細胞のさらに細かな部分が観察できるという。具体的な観察サンプルとして、開発元は赤血球や花粉、ハチの足といったものの写真をサイトにアップしている。そこには、肉眼では目にすることができない世界が広がっている。
DIPLEのキットは17.6×10×4センチとコンパクト。屋外アクティビティに持参してフィールドでの動植物観察にうってつけだろう。
DIPLEのKickstarterでの出資額は35倍レンズが付いてくるセットが36ユーロ(約4300円)〜、35倍と75倍のレンズが付いてくるセットは63ユーロ(約7600円)〜、レンズ全3種が付いてくるセットは109ユーロ(約1万3000円)〜となっている。日本への送料は8ユーロ(約1000円)。マクロ世界を手軽にのぞきたい人はチェックしてみてはいかが。出資期限は12月18日。
DIPLE/Kickstarter