同社はStarlink衛星を介してグローバル規模の通信ネットワーク提供を目指していて、実現に向け1歩近づいた格好だ。
・ブロードバンド提供用
SpaceXはStarlinkを昨年2回、そして今年5月にも打ち上げている。しかしそれらはテストで、商業インターネットサービス提供用としては今回が初めてとなる。同社は今回のような打ち上げを6回繰り返してまずは北米でブロードバンドサービスを提供する計画。グローバル規模で展開するには24回の打ち上げが必要と見込んでいる。
・フェアリングも再利用
そして今回は打ち上げ成功に加えて、使用したFalcon 9ロケットが4回目の再利用となった点も大きい。Falcon 9はまた大西洋上の回収船に計算通りに無事に戻ってきた。加えて、今回使用されたフェアリングは、4月のFalcon HeavyロケットによるArabsat-6Aミッションで使用されたもので、フェアリングの再利用は今回が初めてとなる。
ロケットにしてもフェアリングにしても再利用することで打ち上げコストを大幅に抑制できる。たとえばフェアリング再利用では600万ドル(約6億5000万円)を節約できるのだという。
今回の打ち上げと再利用の成功は同社の安定した技術を証明するもので、今後加速度的に整備が進むことが予想される。
SpaceX/Twitter
(文・Mizoguchi)