都市部での運送やごみ収集などでの活用を想定していて、同社は「環境に優しく、騒音も少ない」とうたう。まずは欧州での展開となる。
・来年3月生産開始
発売するのは16トントラックの「FL」と、27トントラックの「FE」。2020年3月に生産を開始し、まずはVolvoのお膝元スウェーデン、そしてノルウェー、ドイツ、スイス、フランス、オランダで発売する。都市部における持続可能な輸送ソリューションとして売り込む。電動なのでゼロエミッションで、環境意識の高い欧州マーケットの需要を取り込む。
従来のトラックよりも騒音が抑制されていて、都市部における輸送、早朝や夜間のごみ収集などでの活用を想定しているという。
・充電施設の拡充がかぎ?
今回の発表に先駆けて、Volvo TrucksはFLをスウェーデン・ヨーテボリ拠点の企業2社に貸し出していた。駆動系のレスポンスやシームレスな加速など、トラックの性能に関してはかなりポジティブなフィードバックがあった。その一方で充電施設の数については改善の余地が大きいことが確認された。そのため、Volvo Trucksは公共・プライベートのパートナーと充電施設を拡充しようと現在協業している。
どれくらいの充電施設を今後設置するのかなど具体的な計画は明らかになっていないが、充電インフラが整ってくれば化石燃料トラックから電動トラックへの買い替えが加速度的に進むことが予想される。
Volvo Trucks
(文・Mizoguchi)