連結子会社化の背景
スマートキャンプ株式会社は、SaaS向けリード獲得メディア「BOXIL(ボクシル)」を運営している。メディア全体で月間1,000万PVを有し、12万人以上の登録会員を持つ同サービスは、同社売上高の7割を占め、安定成長と黒字化を実現。今回のグループ会社化によりマネーフォワードは、従来のバックオフィスSaaS領域に加え、SaaSマーケティング領域に事業領域を拡大するとのこと。また、スマートキャンプが持つマーケティングノウハウと、マネーフォワードが持つネットワークにより、両社事業の成長を加速させていく予定だ。
SaaSビジネス戦略
スマートキャンプはこれまで、国内のVCから約7億円の資金調達を実施していた。今回、マネーフォワードはその全株式と、経営陣持分の一部を19億9,800万円で買い取り、72.3%の持分を取得するに至った。なお、株式は2019年11月中に取得予定とのこと。今回の連結子会社化について、既存株主のSTRIVE 代表パートナー・堤達生氏は次のようにコメントしている。
マネーフォワード社は設立7年、スマートキャンプ社は設立5年。設立7年の会社が設立5年の会社をグループ化するというのもなかなかない事例であり、日本のスタートアップのM&Aにとってもエポックメイキングであると同時に、今後もこのようなケースが増えてくるのではないかという期待もあります。辻さんという卓越したリーダーシップの下、スマートキャンプ社が益々発展していくことを願ってやみません。
高成長の国内SaaS市場に対し、マネーフォワードは今後もアライアンス・M&A等を通じ、上記領域以外のSaaS領域への展開も図るとのことだ。
PR TIMES