・電車、バス、タクシーなどを組み合わせた最適なルートを利用できる
MaaSとは、Mobility-as-a-Service(サービスとしてのモビリティ)の略称で、月額固定料金を支払うと、公共交通機関のほか、タクシー、レンタサイクル、レンタカーなどを好きなだけ利用できる、いわば交通のサブスクリプションモデルとなっているのが特徴だ。MaaS Globalの専用モバイルアプリ「Whim」では、すべての移動手段が網羅され、目的地を指定すると、複数の交通手段を組み合わせた最適な移動ルートを自動で検索でき、利用予約や乗車券の発券などもできる仕組みとなっている。
・2020年、日本にも進出予定
MaaS Globalは、2017年11月にフィンランドの首都ヘルシンキでこのサービスを開始し、現在、英バーミンガム、ベルギーのアントワープにも展開。2019年11月、英石油大手BP傘下のベンチャーキャピタルBP Venturesや日本の三井不動産らから、2950万ユーロ(約35億4700万円)を調達し、2020年には、日本、シンガポール、北米にも進出する計画だ。
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)によると、MaaS市場は、米国、欧州、中国の3地域で、2017年から年平均25%のペースで拡大し、2030年までに1.4兆ドル(約152兆7000億円)に達するとみられている。
今後、世界各地の都市部を中心として、MaaSがさらに急速に普及していきそうだ。(文 松岡由希子)
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