国際物流スタートアップ、Shippio
Shippioはこれまで、ソフトウェアとフォワーディングサービスを組み合わせた日本で初めてのデジタルフォワーディング事業を展開してきた。2019年10月末時点で108社のユーザーが利用しており、米国・欧州・中国・ベトナム等、合計30カ国に対して実際の輸出入のオペレーションを完了している。輸出入を行う荷主は、同社のサービスを利用することで、輸出入情報の一元化、および貨物情報の可視化することできるため業務の生産性が向上する。マンパワーに依存した貿易業務の負担を大幅に削減することが可能になるのだ。また、業務フローがシンプルになり、業務の属人化を防ぐ事も出来る。
10.6億円の資金調達
このたび同社は、日本最大の船舶投資ファンドであるアンカー・シップ ・パートナーズをはじめ、Delight Ventures、環境エネルギー投資、Sony Innovation Fund及び既存投資家であるグロービス・キャピタル・パートナーズ、500 Startups Japan(現Coral Capital)、YJキャピタル、East Ventures、DBJキャピタルより、総額10.6億円の資金調達を完了したことを発表。今回の資金調達により、日本におけるデジタルフォワーディング業務の確立を目指し、煩雑な輸出入業務に悩んでいる荷主企業に向けて営業およびサポート体制の強化と各港・空港におけるロジスティクスサプライヤーとのオペレーション体制の強化、およびソフトウェア開発体制の強化を行っていくとのことだ。
今回の資金調達に対して、グロービス ・キャピタル・パートナーズの南良平氏は次のようにコメントしている。
サプライチェーンが長く、また関係者の多い国際物流において、デジタル化は大きな課題であり潜在的な市場機会は巨大と認識しています。世界的にもデジタルフォワーダーが台頭しつつある中、Shippioは日本における先駆者として業界を牽引していけるスタートアップであり、業界に精通したこのチームならそれを実現できると信じています。
IT化が遅れている国際貿易の領域において、同社のサービスはまさに「業界を牽引するスタートアップ」になるかもしれない。
PR TIMES