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Start Up Uberが再挑戦する金融サービス「Uber Money」の特徴とは?

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Uberが再挑戦する金融サービス「Uber Money」の特徴とは?

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UberやUber Eatsのドライバーは、稼いだお金をアプリに貯め、Uberが発行したデビットカードから買い物ができるようになった。

また、ユーザーに対しては、Uberのサービスを利用すると5%のキャッシュバックが付くクレジットカードが発行される。入出金管理を含め、全ての金融サービスが既存のUberアプリからアクセスできるように。

これらの業務を司る、同社の新部門「Uber Money」は2年前から始まっている金融事業の再編だ。

デビットカード、クレジットカードを発行し、お得なキャッシュバックで利用者を獲得

配車サービスを手掛けるUberは、金融サービスを司る新部門「Uber Money」を発表した。Uberの運転手やUber Eatsで配送を行うメンバーは、サービスを完了した直後に、Uberのアカウントに入金されるようになる。

2019年10月時点では米国のみの対応であるが、デビットカードを発行し、稼いだお金で簡単に買い物をするのも可能になった。Uberの運転手はガソリン代が3~6%割り引きされるなどの特典を提供し、デビットカード利用者の獲得を目指す。

入出金の履歴を管理するのはUber Walletと呼ばれるサービスで、運転手側もユーザー側も利用できる。送金なども行えるようになり、Uberの全ての金融サービスが既存アプリ内にまとめられる。希望するユーザーにはクレジットカードが発行され、UberやUber Eatsのサービスには5%のキャッシュバックがなされる。

Uberの運転手たちの資金繰りを改善し、コミュニティからの支持を受けられるか

Uberが金融サービスに乗り出すのは始めてではない。Uber名義のクレジットカードを発行したのは2017年にまでさかのぼるし、Uber Cashというデジタル・ウォレットも2016年に導入された。

Uber Moneyの発表は、Uberの運転手たちへの待遇に関する批判への対抗策とも考えられる。業務委託ではなく正社員とし、経済状況を改善させるべきだとUberは批判にさらされてきた。Uberで稼いだ運転手が即時にデビットカードで支払いができるようになれば、日々の資金繰りが改善される効果が期待できるだろう。

大手テック企業が金融サービスに乗り出すのはトレンドとなっている。アップルは、ゴールドマンサックスと提携し、自社ブランドのクレジットカードを発行したし、フェイスブックはリブラと呼ばれる暗号通貨を発行する計画を発表している。Uber Moneyは、テック企業間の競争に勝ち抜き、Uberコミュニティから支持を受けられるだろうか。

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