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Tech MITが空気・水・電気から過酸化水素を生成するプロセスを開発。遠隔地の衛生向上に

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MITが空気・水・電気から過酸化水素を生成するプロセスを開発。遠隔地の衛生向上に

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過酸化水素H2O2は、殺菌剤や漂白剤として利用されることが多いが、発展途上国の遠隔地などではその入手は難しい。

そこで今回、MITが空気・水・電気から過酸化水素を連続的に生成するプロセスを開発した。このプロセスは消毒剤が必要な場所に設置するシンプルで安価な携帯機器を製造できる可能性を秘めている

・空気・水・電気から過酸化水素を生成

この新プロセスは、以下のように機能する。

まず、電気を使用して水を水素と酸素に分解すると、水素が「キャリア分子」と反応。キャリア分子は別の反応室に運ばれ、外気から取込まれた酸素と出会うと、一対の水素原子が酸素分子(O2)と結合して過酸化水素を形成する。そして、キャリア分子は元の状態に復元されて、再びサイクルを実行するために戻る。

・過酸化水素は衛生と水質改善に使用可能

当研究を率いたSurendranath教授は、「過酸化水素はかなり低い濃度でも、微生物や他の病原体によって汚染されている水の消毒に使用でき、高濃度では高度な酸化を行うのに使用できる。UV光と組み合わせると、鉱業や水圧破砕などの産業廃水も除染できる」と述べている。

今回発表された装置で生成される過酸化水素の濃度はまだ低いが、研究チームはシステムを改良することで過酸化水素の濃度を高められるとみている。

自然界に豊富にある水と空気、そして電気を地元で調達して使用し、産業だけでなく、衛生と水質の改善に使用できる過酸化水素を生成するプロセス。今後のさらなる研究開発が期待される。

MIT
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