2018年の初テストで使用されたデモ機とはデザインが大きく変わり、そしてペイロードが250キロとなっている。
・3人乗り
Seraphと名付けられたデモ機は、他メーカーのもの比べると“ぽっちゃり”としたデザイン。人が乗り込む部分は十分なスペースを確保し、キャビン部分の上部にバッテリーやエレクトロニクスがくる。そこから6本のアームが伸び、計12個のローターを搭載する。ペイロードは250キロで、3人乗り込むことができる。
・水陸どちらにも着地
ペイロード250キロというのはeVTOLにしてはかなり大きく、そして時速80キロで飛行する。スピードはさほど速くないが渋滞とは無縁なので、スムーズなオンデマンド移動となることが見込まれる。また、水陸どちらにも着地できるのも売りだ。同社は英国の航空当局からプロトライプのフライト許可を得た初の英国企業で、商業展開に向けEAS(欧州航空安全機関)などグローバルの航空機関とも協力している。
すでに時期モデルに関する認証プロセス取得に着手していて、実際に客を乗せる機体を来年公開する予定だ。
Vertical Aerospace
(文・Mizoguchi)