この一見シンプルで小さなレンズは、スマホに装着することで市販の顕微鏡並みの性能を発揮する。前モデルの「iMicro Q」でその実力は証明済みだが、今回のiMicro Cでは操作性が改善されたかたちだ。
クレジットカードサイズの専用ケースは財布にも入り、お子さんと一緒にミクロの世界の探索に出かけるのもありだろう。
・最大5ミクロンの分解能
対物レンズや接眼レンズ、複雑な光学システムもなしにどうやってターゲットを拡大表示するのかというと、「iMicro Cおよびスマホの光学レンズ、ソフトウェア、スマホのデジタルズーム」の3段階をスマートに組み合わせているのだという。3つの倍率を合算して、なんと最大5ミクロンの分解能を実現する。一般的な顕微鏡のようなピント調整システムの代わりに、フォーカスリングを利用してピントを調整。繊維や電子部品、生き物なんかの別の側面が観察できて貴重な画像が得られる。
手動でフォーカスを合わせる代わりに、スマホに備わったオートフォーカス機能をそのまま利用することも可能とのこと。
・被写界深度が深くピントを合わせやすい
装着するスマホは選ばないし、誰にでもミクロの世界が覗けるようになっている。極小のターゲットにピントを合わせるのは骨が折れる作業に思えるが、iMicro Cは視野が広め、かつ被写界深度も深めに設計されていて、ターゲットを捉えるのが容易だ。魚眼を利用して広い範囲を写すアプローチではなく、専用に設計された非球面レンズを採用し、高い光学性能を実現する。
レンズの装着はヤモリの吸盤を模したつくりのナノ吸盤パットで、スマホに後が残らず付けたり外したりが自由だ。
Kickstarterにて支援受付中のiMicro Cは、29カナダドル(約2400円)+送料10カナダドル(約800円)からの支援で手に入れることができる。キャンペーンページでは指先顕微鏡で撮影された数々の画像も確認できる。気になった方はそちらもチェックいただきたい。
iMicro C/Kickstarter