身の丈に応じたサイズの家に住む動きは、日本でも広がってきているが、タイニーハウス先進国のアメリカでは、完全自立可能なオフグリッドハウスの販売が始まっている。
「haus.me」が手掛けるのは、クリーンエネルギーを生活にうまく活用するプレハブタイプの家。蓄電や断熱の技術を駆使して電気の利用効率を高めることで、外部から電気をひく必要すらない。
電気だけじゃなく、水道や下水設備までが独自でまかなえて、土地だけあればすぐに生活が始められる。
・エネルギー消費量は一般家家庭の20分の1で済む
屋根に備わったソーラーパネルで日中に発電し、蓄電した16kWhが生活に利用できる。特許取得済みの構造により、窓や壁の断熱性を高めている。これにより、エネルギー消費量は一般家家庭の20分の1で済み、なんと北米やカナダの極寒地でも室内の温度が快適に保てるとのこと。
水に関しては、結露を利用して生成。最大貯水量は550ガロン(約2080l)までいける。一般的な住宅に比べてローンの期間が短くて済むうえに、電気、水道、ガス料金が不要となればかなりの節約が望めるだろう。
・インテリジェントな仕掛けが豊かな生活をサポート
豊かな生活に関しても一切妥協する必要はない。機能的に配置された家電には、100インチプロジェクタースクリーンやSonosのスピーカーシステムといったものがあり、この家の魅力を増幅してくれている。
また、利用しない時はソファがクローゼットに収納されるなど、スペースを確保するための工夫がこらされているので室内は広々して見えるだろう。こういったインテリジェントな仕掛けが24個も備わっていて、安全で快適な生活をサポートしてくれる。
真のモバイルハウスを謳うだけのことはあり、工場で組み立てたプレハブは、そのままトラックで運ばれて顧客の土地に設置。現場での建設作業がないので、注文から住み始めまでが早い。
「haus.me」による、オフグリッドを極めつつ快適な生活を保障する設計は、日本のタイニーハウス業界も学べる点が多そうだ。
参照元:haus.me