・既存の農業機械に装着できる精密農業ソリューション
Augmentaのソリューションは、複数の波長で撮影する最新のマルチスペクトルカメラシステムを、トラクターや噴霧器、散布機など、既存の農業機械に装着する仕組みだ。マルチスペクトルカメラシステムが圃場を撮影し、即時画像処理技術と人工知能(AI)を用いて、必要となる肥料や農薬を圃場1平方インチ(6.45平方センチメートル)ごとに自動で算出。
国際規格ISOBUSをはじめとする農業機械の通信プロトコルに対応しており、これを通じて、噴霧器や散布機を制御する。
ユーザーは、トラクターや噴霧器、散布機を通常どおりに操作するだけで、Augmentaのソリューションにより、肥料や農薬を最適に散布できるというわけだ。
また、オンラインプラットフォームでは、収集したデータを元に、圃場の状態をビジュアル化したマップも閲覧できる。
・世界8カ国2万6000エーカーの圃場で導入実績あり
Augmentaのソリューションは、これまでに世界8カ国にわたって2万6000エーカー(約105.2平方キロメートル)の圃場で試験的に導入されている。Augmentaは、2019年10月、米サンフランシスコのベンチャーキャピタル「Hardware Club」らから、合わせて250万ドル(約2億7200万円)の資金を調達しており、今後、需要が高まっている北米および南米を中心に、事業エリアを拡大していく方針だ。(文 松岡由希子)
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