電動キックボードの乗り捨てに関しては、自動運転機能を搭載することで解決するかもしれない。Tortoiseは、まさに電動キックボードに低速自律性を加える技術を開発するスタートアップだ。
あらゆる電動キックボードを自動運転化しようとのTortoiseの企ては叶うのだろうか。
・需要があるスポットに自走
Uberなんかも開発をほのめかしている自動運転キックボードだが(TortoiseはすでにUberやSharedともパートナーシップを結んでいる)、プラットフォーム側にとっても、自動運転機能導入のうまみは大きい。現在、街のあちこちに乗り捨てられた電動キックボードは、人力で回収して需要のある場所に配備したり充電したりしている。当然人件費がかかるし、再配備に関しても最適とはいかないだろう。
これが自動化されれば、ピックアップの人件費もかからないし、リアルタイムで需要の大きいスポットに移動させることが可能となる。
・走行禁止区域をマッピング
Another tele-operated scooter demo, this time from startup @TortoiseHQ
Retrofitted onto existing scooter, powered by a @Raspberry_Pi, camera and microcontroller.
They will offer the service for a fixed price per month to save on operations cost and prevent urban clutter.#MME pic.twitter.com/b4ULsvkG73
— Edward Miller (@TweetEdMiller) October 1, 2019
ツイートのGIF画像を見ればわかるように、Tortoiseの自立走行機能を搭載したキックボードはかなり低速で自走する。市政と協力して、走行禁止区域などをマッピング。駐車スポットまで安全性を保って走行するとのこと。
車両が倒れたときに起こしたり、予想外のルートに迷い込んだ際にリモートコントロールしたりの対応で人手は必要だが、それでも全台ピックアップするのに比べればささいなものだろう。
と、ここまで見れば夢のような技術だが、暴走や車両破壊といった、自動運転機能搭載だけでは解決できないユーザーのマナーの問題はまだ積み残したままだ。都市やそこに住む人々が自動運転キックボードを受け入れるかどうかは、Tortoiseとそのパートナーによる着実な実績の積み重ねにかかっているだろう。
Tortoise