4度目の資金調達で、累計額約12億円
2015年6月創業の同社は、セールスフォース・ドットコムが開発するMAツール「Pardot」「Marketing Cloud」とCRM(リーピート・アップセルを生み出す)を組み合わせた導入支援・活用コンサルティングを提供してきた。これまでに、国内1,200社以上への導入をサポートした実績のある企業だ。
このたび、シリーズCラウンドで、NTTドコモ・ベンチャーズ、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(博報堂DYベンチャーズ)の2社を新規投資家として迎え、既存投資家であるDNX Ventures、Salesforce Ventures(米国セールスフォース・ドットコムの投資部門)、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタルを追加引受先とし、第三者割当増資にて総額約5.7億円の資金調達を実施。
同社は、2015年9月に約3000万円、2016年6月に約2億円、2017年10月に約4億円と3度の資金調達を完了しており、4度目となる今回の実施で、資金調達累計額は約12億円となった。
拡大する市場のニーズに応えるサービス
国内のビジネスコンサルティング関連市場のCAGR(年平均成長率)は5.4%、2023年には9,969億円の市場規模と予測され、今後成長が見込まれる領域だ。
同社も、創業当初はBtoB事業を展開する企業のサポートを中心としていたが、現在はBtoC企業の顧客も増加し、2017年に約500社だった顧客数が約1200社まで拡大するという成長を見せている。先期には、売上が10億円を突破し、セールスフォース主催の「PARTNER AWARD」を受賞。成長の要因としては、2年間でサポート体制がよりシステマチックになり、多数の顧客支援が可能になったことと、マーケット自体の活性化が挙げられるという。
MAツールが浸透しつつある一方で、MAツールの導入後、使いこなせていない企業への伴走支援のニーズが高まっている。同社では、コンサルタントによるサポートだけでなく、MAツールの使い方をまとめたサポートメニュー「MAnaviサポート」も展開。使用ツール、業界、用途に合わせたテンプレートを提供し、MAツールに不慣れな顧客でも活用しやすいよう工夫を施した。
また、自社アプリ「MAPlus」シリーズを開発しており、セールスフォースのツールと連携して企業のデータベースを構築する仕組みや、リスト作成からDMの発送までをスムーズにする機能、IPアドレスから企業名などの企業情報を分析するサービス(ABMサポート)などが揃っている。
このたびの調達資金は、拡大する市場のニーズに応えるべく、アナリティクス関連(Business Intelligence・Marketing Intelligence)やEコマース領域へのビジネス展開、人材採用の強化、開発体制の強化に活用し、企業のデジタルマーケテイングの高度化をサポートしていくとのことだ。
toBeマーケティング株式会社