台風19号への危機感
月間150万人が利用するご近所SNS「マチマチ」は、ユーザーが指定した半径1km〜10kmまでの地域の人がコミュニケーションを取れるプラットフォームだ。通常、育児中の人を中心に地域の幼稚園・保育園、病院、イベントなどの20万以上の口コミ情報を共有している。同社は、このたびの大型台風19号の接近を受けて、近隣住民同士で災害時の情報共有をスムーズに行えるよう「災害情報共有コミュニティ」を新設。
実際に、台風19号接近時には、ハザードマップ、避難所などの防災情報の共有、マチマチの利用者の近隣の被害状況などの情報共有ができたという。
狭い範囲の重要な災害状況を共有する
2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震、2018年の西日本集中豪雨などの災害時に、各SNSは自治体や気象庁といった公共機関からの情報を発信するとともに、住民間の情報共有にも活用されはじめているようだ。自治体単位では、災害状況を詳しく把握するには限界があり、個人の発信する情報や住民同士の情報共有、助け合いが重要となってくる。また、既存のソーシャルメディアは、広い範囲に情報を伝えるには適しているが、狭い範囲の重要な情報をピンポイントで届けるのは少々難しい。
そこで、市区町村よりも狭い丁目単位でコミュニティを形成できる「マチマチ」の特性を活かして、災害時の情報共有、住民間の助け合いを目的とした「災害情報共有コミュニティ」の開設に至ったのだ。
同サービスは、災害状況の発信・共有だけでなく、被災した地域の給水所の設置や支援物資の提供、災害ごみの受け入れなど、被災後の生活および復興にも活用できるとのことだ。
PR TIMES