安定のディープテックとユニコーンに迫る企業
成長産業支援事業を推進する同社は、継続的に調査した結果を「STARTUP DB」にて公開している。このたびは、2019年10月1日時点での国内スタートアップ想定時価総額ランキングを公開した。その結果、9月時点と同様、10月時点でのユニコーンスタートアップ(評価額1,000億円以上の企業)は5社だったが、Spiberとパネイルは、ユニコーンに迫る時価総額となっており、今後の動向に注目したい。また、ランキングTOPのPreferred Networksや10位のティアフォー、11位のアストロスケールホールディングスなどディープテックスタートアップの時価総額は9月時点から引き続き高い傾向にある。
Origamiがランクイン
今回14位にランクインしたOrigamiは、2015年の大型資金調達により、スマホ決済サービス「Origami pay」をリリースし、2019年9月27日に新たな金融プラットフォーム「Origami Network」を発表した企業だ。「Origami Network」は、Origamiの決済機能やデータ分析、ポイント機能、顧客管理(CRM)機能をオープン化したサービスで、この機能を利用するためのSDK(ソフトウェア開発キット)を無償で提供している。「Origami Network」を活用した外部企業は、自社のアプリに「Origami Pay」の機能を付けられ、ユーザーはOrigamiのアプリなしでも「Origami Pay」の機能を持った外部企業のアプリから「Origami Pay」加盟店で決済可能となる。
さらに同社は、新会社「Origami Financial Services」の設立により、融資、保険、投資のサービスも提供するようだ。2019年9月27日には、あいおいニッセイ同和損保、第一生命と提携し、保険サービスの領域に本格的に乗り出した。
本ランキング作成時に取得した2019年10月1日時点での登記簿情報から、IPOに向け準備を開始した企業も予測でき、近々、ランクインしたスタートアップ企業がIPOに名を連ねるかもしれないとのことだ。
PR TIMES