ミッドレンジモデルで、パワーが若干抑えめになっている分、価格も10万3800ドル(約1100万円)と前2モデルよりも消費者に受け入れられやすい設定にしている。
・4秒で時速100キロに
パワーを抑えめにしたといっても出力は上位のバッテリーを使搭載した場合、420kW(571PS)ある。バッテリーは2種用意され、通常タイプだと390 kW(530PS)となる。これらの数字はTaycan Turboの500kW、フラッグシップモデルとなるTurbo Sの560kWには劣るが、それでも4Sの最高スピードは時速約250キロ。静止した状態から時速100キロに到達するまで4秒しかかからないなど、ポルシェの名に恥じないものだ。
・900万円安く
航続距離は、上位バッテリー搭載の場合463キロ、通常バッテリーの場合407キロとなる。そしてこれらのバッテリーは800ボルトの急速充電に対応する。4ドアのスポーツカーという外観デザインや、ダッシュボード中央に10.9インチのディスプレイがくる内装などはTurboシリーズと同じだ。
消費者にとっての最大の違いは価格で、4Sは10万3800ドル(約1100万円)、上位バッテリーを選択すると11万380ドル(約1200万円)。
もちろん、庶民にとっては依然として高嶺の花ではあるが、Turboの15万900ドル(約1640万円)、Turbo Sの18万5000ドル(約2000万円)に比べると消費者にアピールするものではある。
Turboシリーズの注文は予想を上回る好調さで、4Sでさらにその勢いが増すことが予想される。
Porsche
(文・Mizoguchi)