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Start Up MITが慢性疾患の患者の自己管理を助けてデータを医療従事者と共有するロボット「Mabu」の研究を実施

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MITが慢性疾患の患者の自己管理を助けてデータを医療従事者と共有するロボット「Mabu」の研究を実施

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慢性疾患を患っていても、処方に従ってしっかり自己管理できる患者はそれほど多くないという。そこで今回、ケアマネジメントのスタートアップCatalia Health社は、慢性疾患の患者の自己管理を助けるロボット「Mabu」の研究をMITで行った。

・心理学とAI、医療計画の専門知識をもつロボット

この見た目もユニークな小型ロボット「Mabu」には、心理学とAI、医療計画の専門知識が組み込まれている。Mabu が患者とかわす会話の多くは「気分はどうですか?」から始まり、毎日の会話を通して患者にアドバイスや投薬リマインダーを行い、病状に関する情報を提供しながらデータを医療従事者と共有する。情報交換は患者のスマホでも行える。

これまでの多くの研究で、電話やオンラインではない直接的な会話によって、人は他の人のことを魅力的で信頼でき、好意的に感じることが実証されている。当研究を率いたCatalia Health社のCEOであるKidd氏は、この直接的な会話をロボットが行えるかどうかについてMITで研究を行った。

・対面式の相互作用と同じ心理的効果

Kidd氏は、ボストン大学メディカルセンターの糖尿病および体重管理プログラムの患者を対象に試験を実施した。ある患者は減量プログラムが内蔵されたロボットを家に持ち帰り、他の患者は同じソフトウェアを実行するコンピューターを使用した。ロボットは患者の定期的な検査を行い、健康的な食事と生活を維持するためのヒントを提供した。

その結果、ロボットを受け取った患者の方が、減量プログラムに従う傾向がはるかに高かったという。Kidd氏は「同じ空間を共有する、目に見えるインタラクティブなロボットを使用したときに、対面式の相互作用と同じ心理的効果が得られた。」と語っている。

昨年Catalia Health社は米国心臓協会とのコラボレーションを発表し、Mabuは心不全の患者に協会のガイドラインを提供している。今後は、より広範な疾患を持つ患者をサポートしていく意向だ。

MIT

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