そういった問題を解決するべく、アーバンリサーチ、データグリッド、NTTドコモ関西支社は、ファッション分野において、AI技術を活用したアパレル企業向け画像生成システムの実証実験を2019年10月1日(火)より開始した。
3社各々のアセットを活用する協創による新たな価値の創造
本システムは、ドコモやデータグリッドが保有する画像生成技術を組み合わせ、任意の服を着用した画像の自動生成サービスを提供することを目指すものだ。一般的に服の画像は2D形式で保有されていることが多い。本システムでは、画像を3D形式に変換しなくても、2D形式のままで利活用が可能となる。
今回の実証実験では、アーバンリサーチから提供された大量の服画像や人物画像を学習データとして活用。ドコモが保有する身体特徴点抽出技術や物体抽出技術と、データグリッドが開発中の画像生成技術を組み合わせることでサービスの実現をめざすとしている。
利用者とEC運営者の課題を解決
昨今、ECの取り扱い高は年々増加する一方で、「ECサイトにおける服の購入には自分に着用してみて似合うかわからない」という利用者の声も多い。一方、ECサイト運営者としても「モデルが服を着用した写真を用いたいが、多数そろえようとすると手間がかかる」などの課題や不安がある。本システムは、そういった課題や不安に応えるために開発されたシステムだ。
現段階では、服の購入は試着してからにしたいと考える消費者も多いが、同システムが実際に使われることになると、そういったユーザーも店舗に行かなくなり、日本におけるEC化率も高まるかもしれない。
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