そんなオーディオ鑑賞体験が実現できそうなのが、指向性スピーカー「SRAY」だ。Indiegogoに登場したこのコンパクトなプロダクトは、どこででもプライベートなスピーカーとして活用できる。
・超音波を生成して指向性ビームで届ける
SRAYは指向性ビームにより音を飛ばし、一方向にのみ届ける。入力された音を超音波に変換して発信。空気を通過するとき再び変換されて音として耳に届く。一般的なスピーカーが放射状に空気を震わせ、その場にいる人全員に音が届くのに対し、SRAYではまるでスポットライトのように音が伝わり、狭い角度でしか聴こえない。
言うまでもなくワイヤレスイヤホンを着けているよりも圧迫感がないので、長時間疲れず活用できるはずだし、カフェや自宅、職場などで他人の邪魔をせずに音楽やラジオが楽しめそうだ。
・動画でその実力が確認できる
音が鳴っているのに位置によっては聴こえない現象は想像できないかもしれない。そんな方はYouTube動画で紹介されているSRAYのテスト映像をご覧いただきたい。音を鳴らしながらスピーカーの角度を徐々に変えていく、というものだが、ある角度からまったく聞こえなくなる。音楽をスピーカーに送信するにはBluetoothでの接続やSDカードが利用できるようだ。
SRAYを開発したCatchFlowはSamsungからのスピンオフ企業で、昨年のCESでもレーザーのように音を飛ばす技術に注目が集まった。
SRAYはIndiegogoのページにて支援受付中で、209ドル(約2万2300円)と送料19ドル(約2000円)で手に入れられる。
SRAY/Indiegogo