IoTデバイスを狙ったサイバー攻撃は急増していて、知らないうちにDDoS攻撃の踏み台にされていたり、データが漏洩していたりといったことが起こりうる。
早めの対策に越したことはないが、毎日通信内容をキャプチャして確認……なんてことはしなくてもいい。Kickstarterに登場した「Pangolin」などを活用すれば、利便性を損なわずにセキュリティ対策ができそうだ。
・ネットワーク内のパケットを常に分析して保護してくれる
Pangolinは、ルーターにつなぐだけでIoTデバイス含めすべての通信内容をチェックしてくれる。パケットを常に監視しておいてくれて、マルウェア/フィッシングサイトなどの最新パターンを用いて分析する。もしマルウェアなどが見つかれば即座に隔離して通知してくれるようだ。
不明なパターンが検知された場合は、データは一時的にクラウドに送信されてパターンファイルの強化に活用される。このとき送信データは高度に暗号化され、共有もされないため安心だ。
・サブスクリプション料金不要で生涯サポート
パケット監視によりネットの通信速度が落ちて快適性が損なわれるのでは…と心配される方もいるかもしれないが、Pangolinメーカーによるベンチマークテストでは、その影響は少ないようだ。特に、よく利用するゲームや動画ストリーミングサービスに関しては通信速度の低下はほとんどなく、ストレスを感じずに済むだろう。
高性能ルーターに付属しているようなアドブロッカーやペアレンタルコントロールといった機能も利用できる。また、セキュリティ保護やアドブロッカーをサブスクリプションモデルで提供するサービスも多いなか、Pangolinは買い切りとなっているのにも好感が持てる。
Kickstarterにて支援受付中のPangolin。現在、1168香港ドル(約1万6000円)と送料141香港ドル(約1600円)の支援枠に残数がある状況だ。目標金額に到達したあかつきには、2020年5月に製品が発送される予定となっている。
Pangolin/Kickstarter