かつて水銀タイプのものが主流だった体温計は今やデジタルに取って代わられた。そのデジタル体温計がさらに進化している。

香港のスタートアップが開発中の「ThermArt」は額と耳の両方での測定に対応し、1秒もかからず体温を測定する。しかも測定データはスマホアプリで管理できるというスグレモノだ。

・安全材料で

ThermArtは円盤形、しかも半分ほどが透明素材というなんともユニークなデザインだ。よく見ると、シリコン製の透明パーツの中に突起があり、この先端部にセンサーを搭載している。

額で測定するときは、ボタンを押してオンにし、そのまま突起部を額に付ける。耳で測定するときには透明パーツを外して突起部を耳に入れるだけだ。

開発元によると、ThermArt に使われている素材は全てRoHS（欧州の電気・電子機器における特定有害物質の使用制限）指令をクリアしているとのこと。

・測定は1秒以下

使い方はいたってシンプルで、しかも測定には1秒もかからないという速さ。これなら、むずかる赤ちゃんにも使える。

また、測定した体温は本体のLEDディスプレイですぐに把握でき、さらにデータは専用アプリに自動的に送られる。過去の測定データが一元管理でき、変動もグラフで確認できるので健康管理に生かせる。

ThermArtは現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達を展開している。今なら出資額は310香港ドル（約4200円）〜。11月17日まで出資を受け付け、目標額を達成すれば今年12月にも発送が始まる見込みだ。

ThermArt/Kickstarter