注目が集まったのは、なんといってもカメラ機能の進化だろう。「iPhone 11」にデュアルカメラ、「iPhone 11 Pro」と「iPhone 11 Pro Max」にトリプルカメラが実装され、超広角レンズと望遠レンズの素晴らしさはさまざまなメディアで取り上げられている。
しかし、iPhone 11シリーズの魅力はカメラだけではない。そこで今回は「ディスプレイ」と「プロセッサー」について紹介していきたい。
上位モデルに搭載された「Super Retina XDRディスプレイ」はまさに“最高”
ディスプレイのサイズはそれぞれ、「iPhone 11」が6.1インチ、「iPhone 11 Pro」が5.8インチ、「iPhone 11 Pro Max」が6.5インチとなっている。実際に使ってみると、6.5インチの「iPhone 11 Pro Max」は、片手で使っているとバランスを崩して落としてしまいそうになることが多々あった。また重量も226gと、前モデルの「iPhone XS Max」から18gアップしているため、ポケットに入れていても存在感が大きい。
一方、5.8インチの「iPhone 11 Pro」は重量も188 gと抑えられていて、片手操作も難なくできる。
上位モデルとなる「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」には有機ELの「Super Retina XDRディスプレイ」が搭載されており、前モデルに採用されていた「Super Retina HD」に比べコントラスト比は2倍、最大輝度は約30%向上している。“iPhone史上最高”といわれているだけあって、実際に使っていてもその美しさを感じることができる。
特に動画を見ていると、歴代のiPhoneに比べて立体感を感じることができ、映像の世界に入りこんでしまう。また、画面の反射率も抑えられているため、日中の屋外でも太陽の光を気にすることなく使用できるのも魅力だ。
今シリーズから新しく搭載された「A13 Bionic」
iPhone 11シリーズでは、その全てに「A13 Bionic」プロセッサーが搭載されている。アップルによると、史上最強のモバイルSoCで、CPUもGPUも過去最速とのこと。簡単にいうと、サクサク動き、消費電力が下がり、マシンラーニング性能が上がったのだ。マシンラーニングは画像処理にも使われているため、高画質化に一役買っている。とはいえ、ここについては実感として「すごい!」と思える場面は少ない。強いて挙げるとしたら、Face IDによるロック解除の時間が短くなった、ということくらいだろう。
一方、消費電力が下がり、バッテリー動作時間が長くなったことは、実際に使ってみてその恩恵を感じる場面が多い。iPhone11 ProはiPhone XSより最大4時間、iPhone11 Pro MaxはiPhone XS Maxよりも最大5時間長くなったのだ。バッテリー残量アラートの通知がきてからしばらく動画をみていてもなかなか充電が切れない。
5Gの世界を見据えて
カメラ性能はもちろん、そもそもの価格が安くなったことや、防水機能がアップしたことなど、iPhone 11シリーズの魅力は他にもあるが、ディスプレイとプロセッサーだけをみてもiPhoneの進化を感じることができる。今後5Gが導入され、動画の活用頻度が上がってくると、ディスプレイの美しさや、省電力の恩恵を受けることも多くなるのではないだろうか。