そんな悩める人をサポートする手法として「コーチング」があるが、現代日本社会ではまだまだ認知が進んでいるとはいえない。
パーソナル・コーチングサービス「mento(メント)」の提供を行う株式会社ウゴクは、TLM、株式会社アカツキCOO香田哲朗氏、他エンジェル投資家数名を引受先とした第三者割当増資等により、総額4000万円の資金調達を実施した。
それに伴い、これまでβ版として運営してきた「mento」を正式にローンチ。今回の資金調達により、サービス機能改善・採用強化を行っていく予定だ。
「mento」とは、ビジネス・キャリア・人間関係などあらゆる悩みを抱える人に、専門のトレーニングを受けたプロコーチを紹介するパーソナル・コーチングサービス。2019年1月に事前登録を開始し、5月ごろよりサービスを試験的に提供していた。
・「コーチング」で内省を促し、目標を明らかにして行動を促す
この「コーチング」とは、コーチによる質問に答えながら自分の理想や価値観について深く内省することで目標を明らかにするとともに、達成に向けた行動や変化を促すプログラムのこと。社会環境の変化が目まぐるしい現代日本において、自分自身の事業やキャリアについて予測が難しく、漠然とした不安や焦りを感じる人も多い。そういった「誰も答えを持っていない難しい問題」について自律的に答えを出し、行動を促すことで人生をサポートする手法のひとつがコーチングだ。
「mento」β版では数百名がコーチングサービスを体験。その中心となったのは15年目以下の社会人で、特に、転職や起業、マネジメント層への抜擢など自らのキャリアや人生について変化が大きく、悩みが増えてくる「社会人6-10年目」が最も多い層だったという。(図1参照)。
「経営者・マネージャーとしてもっと高い成果を出したいが、自分だけでは成長に限界を感じている」
「ぼんやりと転職を考えはじめているが、本当に転職すべきか自分でも整理がついていない」
「仕事と育児で忙殺されており、自分の考えを整理する時間が取れず常に焦りを感じている」
このようなユーザーの悩みや課題を整理して、目標達成をサポートしていくのが目標となる。
・信頼できるコーチの情報を掲載、個人がコーチを探しやすく
日本では1990年前後よりビジネスの現場でコーチングが活用され始めたものの、個人が自分に合ったコーチを探すのは難しい実情があった。そこで「mento」では、まとまった情報を提供し、一定の水準を満たした信頼できるコーチだけを選定。各人がニーズに合ったコーチを見つけられるようサポートしてくれる。
ちなみに、フリマアプリとして有名な株式会社メルカリでも、マネージャー及び執行役員を対象に「mento」を試験導入している。
リーダーシップ開発や1on1等のコミュニケーションアプローチの体得を目的とした研修の一環で、「コーチングによる自身の整理によるパフォーマンス向上は明確に感じられた。問題が直接的に解決されるというよりは、整理され客観的になることによって業務がスムーズになったり、メンタルの安定が確認できている。」といった利用者の感想もあり、同社からも好評を得ているという。
株式会社ウゴク 代表取締役の木村憲仁氏は、「日本ではコーチングの認知度は低く、市場としては未成熟ですが、アメリカを中心に欧米諸国では積極的な自己投資の手段として広く一般化しています。
終身雇用制度が本格的な終焉を迎え、雇用の流動性が高まる今後の日本社会においても、個人・企業ともにコーチング需要の伸びは加速していきます。」とコメントをしており、需要に応えられるだけの情報整備やコーチの供給を進めて行きたいとしている。
不安定、不確定で、流動的なこの先の時代に、確固とした自分をつくりあげるため、コーチングはこれまで以上に重要な役割を果たしていくのかもしれない。
mento
株式会社ウゴク
PR TIMESリリース