これまで、テスト配送を展開してきたが、今後は必要に応じて好きなだけ飛ばすことができ、重量物の配送も可能になる。
・夜間飛行も可能に
米国における全てのドローン配送は、FAAの認可を取得する必要がある。今回、UPSに下りたのは「Part 135 Standard」という認可で、基本的にドローン運用に関する制限がないものになる。具体的には、これまでできなかったオペレーターの視界外での飛行や、重さ55ポンド(約25キロ)以上のものの運搬、夜間の運用も可能になる。また、運用回数にも制限はない。
・まずは医療向け
とはいえ、いきなり民家の玄関先にUPSドローンで荷物が届けられるようになるわけではなさそう。テストでも展開してきたが、まずは医療用品などを病院に届ける医療機関向け配送ネットワークの構築を想定している。医療分野では一刻を争うこともあるが、地上で配送するには時間がかかる、あるいは時間が読めないという状況で特に威力を発揮する。
一方で、Alphabet傘下のWingがヴァージニア州でドローンを活用しての民家への配送を間もなく開始することを考えると、UPSも同様のサービスを展開する可能性は十分にありそうだ。
ドローン配送はAmazonやUberなども視野に入れていて、今後さらなる新規参入も見込まれている。
UPS
(文・Mizoguchi)