実際そうした充電ステーションネットワークを「Volta」が米国で築こうとしている。設置場所の施設側がスポンサーとなり、また充電装置スクリーンに広告を掲載して収入を得るという新たなビジネスモデルだ。
・集客が見込める?
Voltaの充電設備は100kW出力で、30分の充電でおおよそ280キロ走行分の電力を賄えるとのこと。最初の30分は無料で、その後は有料になるが充電を継続することもできる。ステーションの設置場所はショッピングセンターやスーパーマーケット、スポーツ施設の駐車場などを想定している。施設側からすると場所を提供することで集客につながるというメリットがある。
・広告が収入源
30分ながらも無料充電サービスを提供してVoltaはどうやって収益をあげるのか、と訝る人もいるかと思うが、充電設備には巨大なスクリーンを設置し、ここに載せる広告が収入源になる。Voltaによると、EVオーナーは比較的高収入の層が多く、広告主はこうした人に購買を訴えることができるとのこと。この手のビジネスモデルを急速EV充電ステーションネットワークにもってくるのはVoltaが初となる。
Voltaはまずは今月下旬にコネチカット州ノーウォークでオープンさせ、その後ロサンゼルスやサンフランシスコ、ワシントンD.C.などで展開する計画だ。
Volta
(文・Mizoguchi)