今回の資金調達の詳細は、GMO VenturePartners、SMBCベンチャーキャピタル、西武しんきんキャピタル、Impact Venture Capitalや、既存株主であるインキュベイトファンドを引受先とした第三者割当増資、および日本政策金融公庫による資本性ローンの適用や金融機関からの融資となっている。
・PCやスマホに不慣れなシニア世代の課題を解決するサービスを展開
チカクは「シニア・ファースト」をミッションに掲げ、PCやスマホに不慣れなシニア世代の課題を解決するサービスを展開している。日本は先進国のなかでも高齢化がいち早く進んでおり、日本のシニア層が抱える課題の解決は同様に高齢化が進む各国においてもニーズが高まると考えられ、国内に留まらず、今後は海外市場への進出を図っていくという。
・スマホで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信できる「まごチャンネル」
チカクでは、スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信し、テレビの大画面とスピーカーを通して、孫と一緒に暮らしているかのような疑似体験ができるサービス「まごチャンネル」を開発。この「まごチャンネル」は、2016年6月の正式販売以降、祖父母と孫の距離を縮めるコミュニケーションツールとして、子ども世帯と祖父母世帯間で利用されているだけでなく、子ども世帯での家庭内利用にも用いられ、着実にユーザー数を増やしてきた。
一方で、他社との連携も進められてきている。
野村證券株式会社のシニア顧客向けのサービスとしての協業のほか、高齢者とその家族がより楽しみながらコミュニケーションできるセコム株式会社との実証実験、株式会社ジュピターテレコムとの販売パートナー契約など、新たなマーケットの開拓を行ってきた。
・今回の調達資金は、アップデートや採用強化に用いられる
今回調達した資金は、「まごチャンネル」利用者から寄せられた多くの声を反映してアップデートを実施するほか、離れていても家族が隣で暮らしているかような体験ができる「まごチャンネル」に続く新たな製品の開発に使われる。また、本当にシニアが喜ぶ、シニア・ファーストなサービスを作れる会社として、データの利活用を進め、健康・医療福祉、介護、ホームセキュリティ、金融、小売業を始めとした企業や自治体との連携、大学など研究機関との研究開発を進めていく。
一方で、採用活動の強化も図る。
同社ではアップルジャパンでiPodや新規事業の領域において要職を歴任してきた同社代表、VR領域で世界トップクラスの研究室におけるエース研究者(博士)、スマホ黎明期における日本独自OSの開発を行ってきた共同創業者のほか、Amazon、SONY、富士通、ヤフー、ミクシィ出身者など、多様なメンバーが続々と参画し、サービスの開発に取り組んできた。更なる事業拡大のため、全職種における採用活動を強化していく。
全国に約1400万世帯(※)あるというシニア世帯。シニアでも簡単に取り扱い、利用できるサービスの提供は、今後ますます高齢化社会が進む日本においては、必須の取り組みといえる。あらゆる世代が利便性を享受し、幸せに暮らせる世の中になっていってほしいものである。
※(参照元)内閣府:高齢者の家族と世帯。65歳以上の世帯の内、単独・夫婦のみの世帯
まごチャンネル公式サイト
株式会社チカク
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