直径約9メートル、全長約50メートル、100人が乗り込める大型船だ。2カ月以内に離発着のテストを開始し、マスク氏は「早ければ来年にも有人フライトを行いたい」との意向も示した。
・第2号も間もなく
Techableでは9月18日にStarship建造の進捗度合いを紹介した。その際は、まだロケットの上部と下部が別々の状態だったが、今回の公開では上下がきっちりとつながり、輝かしく直立している。今回公開されたStarshipは「Mk1」で、2カ月以内に離発着のテストが開始される見込み。また、これとは別に「Mk2」の建造がフロリダ州で進行中で、こちらのテストも11月に始める計画のようだ。
また後続機の建造のスケジュールもすでに具体的に組み込まれていて、Mk3は10月に、Mk4は来年1月に始まる計画という。
・再使用できる
Starshipはいずれも繰り返し使える仕様となり、将来的には人を月や火星へと連れて行き、地球に戻ってまた再使用する、というシナリオをマスク氏は描いている。Starshipはロケット「Super Heavy」を使って打ち上げられるが、Super Heavyの建造はMk4ができてからになる見込み。その上で、マスク氏は「6カ月以内に軌道への打ち上げ、そして来年には有人フライトを行うかもしれない」と語った。
もっとも、マスク氏の“予言”はこれまで後ろ倒しになることが多かっただけに、言葉通り順調にいくかどうかは未知数だ。ただ、宇宙船がほぼ完成したことで、宇宙旅行時代がいよいよ現実味を帯びてきたのは確かなようだ。
SpaceX/Twitter
(文・Mizoguchi)