そのGo-Jekが先月から「Go-Games」というサービスを立ち上げた。これはオンラインゲームへの課金ができるプラットフォームである。Go-Jekの独自の電子決済銘柄「Go-Pay」を使い、様々なタイトルのゲーム内通貨を購入できる仕組みだ。
・独自決済銘柄でゲーム内課金
インドネシアではスマートフォンの全国的普及に従い、オンラインゲームがキラーコンテンツとして注目されるようになった。2020年にはオンラインゲームのプレイヤー数が1億人に達すると試算されている。今年初め、インドネシアでは大統領府が後援するeスポーツの全国大会が実施された。これはスマホゲーム「Mobile Legends」のコンペティションだったが、中央政府がオンラインゲームの普及に力を入れているという点は考慮に入れるべきだ。
それと並行し、この国ではキャッシュレス化が加速している。東京に住む人がSuicaを利用しているように、インドネシア都市部に住む人はGo-Payを利用する。
Go-GamesではMobile LegendsやPUBGなどの人気ゲームの他に、ゲーム販売プラットフォームSteamとの連携機能も有している。Go-Payで決済をした場合のキャッシュバック特典も用意されている。
・Androidに対応
また、Go-Gamesでは各ゲームの攻略情報を配信するメディアとしての役割も持っている。動画配信も行っていて、プレイヤーにとってはかゆいところに手が届くサービスだ。現時点でGo-Gamesは、Android OSのみでの対応である。これはインドネシアではAndroidユーザーのほうが多いということと、iOSを展開するAppleはより厳しい審査を行っているという背景がある。
だが、インドネシア国内のオンラインゲーム分野が成長するに従い、Go-Gamesもそのサービスを拡大させていくだろう。
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