重いものを持ち上げたり、中腰で作業したりといった動作をサポートするもので、在宅介護や製造、物流などの現場での活用を想定している。10万円台と、この手のものとしては低価格を実現した。
・高齢者でも背負える3.8キロ
動きをアシストするスーツは車製造プラントや物流センターといった産業分野、またリハビリなどをサポートする医療・福祉分野でも活用されている。アシストスーツは通常バッテリーなどを搭載して重くなりがちだが、赤ちゃんを背負う紐のようなデザインのEveryは電力不要で重さは3.8キロ。「高齢者でも使用できる」としている。
アクチュエーターに空気を駆動源とする人工筋肉を使用することで、なめらかで自然な動きが可能になり、重いものを持ち上げたり移動させたりといった動きをサポートする。電源を必要としないので屋外での長時間使用も可能だ。
・前モデルの3分の1の価格
また、軽量で装着しやすいのに加え、Everyは個人でも入手しやすい価格となったのも特徴。リコーの協力により設計や部材などを見直し、量産体制を整えたことで、13万6000円(税抜き)という低価格を実現した。これは昨年発売した前世代スーツ「Edge」の49万8000円(税抜き)の3分の1だ。
Everyは11月初旬から首都圏近郊の家電量販店やホームセンターなどで販売される予定。在宅介護や家庭菜園、冬の雪かきなど、個人も日常生活にロボットスーツを活用する時代がやってくるのかもしれない。
イノフィス
(文・Mizoguchi)