そうした大きな変化を取り込んだサービスを展開しようとしているのが米企業Canooだ。2021年からEV(電気自動車)サブスクリプションサービスの提供を目指している同社はこのほど、使用する車両を初公開した。
・くつろぎながら移動
CanooはEV企業と呼ばれることがあるが、実際にはEVを製造しているわけではなく、外注したEVを使ったサブスクリプションサービスの展開に特化する。公開した車両はポッド状で、7人乗り。車内空間が最大になるように設計され、座席もソファのようにくつろげるものとなっている。空調や音楽などは乗客がアプリから操作できる。
基本的には人が運転するが、カメラ7台、超音波センサー12台などによる高度なアシスタント機能を搭載し、快適で安全なドライブになるとのこと。
・BMW出身3人が共同設立
車のサブスクリプションサービスは大手車メーカーも取り組んでいるが、サブスクリプションに限定したEVサービスはCanooが世界初となるという。まだ日本では名前が知られていないCanooだが、BMW出身の3人が共同で設立し、今年10億ドル(約1076億円)もの巨額資金を調達した、米国では注目の新興企業だ。
Canooは間もなくテストを開始し、2021年にまずは米国ロサンゼルスでサービスを提供したい考えだ。
Canoo
(文・Mizoguchi)