・最適なタイミングでピンポイントに除草する自律型除草ロボット
FarmWiseの除草ロボットは、独自の植物検出技術をコアに、機械学習(ML)モデルとコンピュータビジョン、高精度な農業機械を組み合わせているのが特徴。センサーを通じて圃場で生育している作物の情報を収集し、独自のアルゴリズムがそれぞれの作物にとって最適な除草のタイミングを判断したうえで、圃場から雑草をきれいに抜き、作物の生育にベストな環境を整える。
FarmWiseでは、2019年9月、1450万ドル(約15億6000万円)の資金調達に成功。
今後3年以内の実用化を目指し、カリフォルニア州の農業法人Bonipakら、農家からの協力を得ながら、現場のワークフローにシームレスに統合できる自律型除草ロボットの開発をすすめていくという。
将来的には、個々の作物の健康状態をモニタリングし、それぞれの症状に合わせて必要な作業を自動で行う機能も備える計画だ。
・世界各地で除草ロボットの開発が広がる
米Blue River Technologyが開発した除草ロボット「See & Spray」、棒で雑草に電流を走らせて除草するシステム「RootWave」、圃場を自動走行しながらピンポイントで除草剤を散布する「Ecorobotics」など、近年、除草ロボットの開発が世界各地で広がっている。とりわけ人手のかかる除草作業の自動化がすすむことによって、農業における効率化・省人化にも寄与しそうだ。(文 松岡由希子)
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