ヒトの書いたものと見分けがつかないような文章を生成する「GPT-2」の登場も衝撃的だったが、真っ先に市場にインパクトを与えそうなのが画像の領域だ。
Webサイト、generated.photos上に、著作権フリーのオリジナル顔画像10万枚が公開された。
あらゆるシーンでハイクオリティの顔画像が利用可
画像生成AIは、悪用されることでマイナスの影響もあるが、著作権フリーの画像が出回れば自身の創作の幅が広がり、恩恵を受ける方も多いだろう。同プロジェクトは、まさにこれを狙ったものだ。GAN(敵対的生成ネットワーク)による画像生成は、ヒトやネコ、アニメキャラから賃貸物件まで、たくさんの対象で試されているが、生成物の著作権についてはあいまいだった。
同プロジェクトでは、著作権フリーを明言。プレゼンや商品への掲載などあらゆるシーンでハイクオリティの顔画像が利用できる。
近々APIと統合予定
10万枚の顔画像は、Google Driveから閲覧/ダウンロードができる。現在公開されている顔画像だけでも十分有用だが、さらに近々、APIが公開される予定となっている。顔画像には、性別や人種、年齢を問わず多様なものがあるが、APIでは雰囲気や目の色といった細かいオプションで画像を絞り込めそうだ。
画像に限らずハイクオリティな創作物を生成するAIは今後もどんどん出現するはず。そう考えると同プロジェクトは、創作物に対する価値観の転換点となるかもしれない。
generated.photos