・地元の再生可能エネルギーで100%電力供給
新施設の面積は約14万平方メートルと広大で、風力、太陽光、地熱、水力、バイオマスから得られる地元の再生可能エネルギーで100%電力供給を行っている。また、建物に特別な骨組みの構造を採用することで、従来の倉庫に比べて、鋼とコンクリートの使用量を削減させた。
立地も抜群だ。運河が新施設の隣に流れているため、材料の99%が船で運搬できる。これにより、毎年約1万4000回のトラック運搬が不要となり、CO2排出量が削減できる。
・施設内の小道はリサイクルされた靴が原料
さらに、施設で発生した廃棄物の95%以上がリサイクルされる。たとえば、従業員が使用する施設内の小道は、リサイクルされた靴からつくられており、NIKEの粋で真摯な思いが伝わってくる。建物の画像を見てみると、建物の外壁に植栽が施され、緑あふれる気持ちのいい施設であることが伺える。
そして、サステナブルなだけではなく、拡大する消費者の需要に応えるための機能も充実している。単一注文の統合や、より高速なデジタル出荷などの新機能により、施設は1万件の注文を1件の注文と同じ効率で出荷できるという。
NIKEの最高執行責任者(COO)であるEric Sprunk氏は、「この新施設を通じて、デジタル成長を加速して応答性を高め、消費者により良いサービスを提供していく。」と語っている。
NIKE