・店舗内の垂直農場ソリューションでハーブ類を栽培
Infarmの垂直農場ソリューションは、IoT(モノのインターネット)や機械学習などの技術により、室内の温度や湿度、光、pHなどを常時、最適に制御して、気候を問わず、1年中、ハーブやレタスなどの葉野菜を安定的に栽培。従来の露地栽培よりも、水を95%、肥料を75%軽減して、農作物を栽培できるのが利点だ。
これまでに、独スーパーマーケットチェーンのMETROやEDEKA、仏スーパーマーケットチェーンのIntermarché、Auchanなど、欧州4カ国500カ所以上の店舗に設置されてきた。
2019年9月に改装オープンしたマークスアンドスペンサーのクラパム・ジャンクション店では、Infarmの垂直農場ソリューションでバジルやパセリ、パクチーを栽培し、究極の地産地消型食材として店内で販売。
マークスアンドスペンサーでは、2019年末までに、さらに6店舗でInfarmの垂直農場ソリューションを導入する計画だ。
・2026年までに垂直農場市場が127億ドルまで拡大
市場調査会社Allied Market Researchによると、垂直農場市場は、世界全体で、2018年時点の22億3000万ドル(約2412億円)から2026年には127億7000万ドル(約1兆3811億円)まで拡大すると予測されている。都市部に人口が集中する「都市化」がすすむなか、都市部での食の地産地消を実現する垂直農場ソリューションへの需要は、ますます大きくなりそうだ。(文 松岡由希子)
Marks & Spencer