特定の地域で店舗展開するリージョナル・チェーンや地域密着型のローカルスーパーに向けて、多機能な店舗アプリを開発している。
・レジレス精算、クーポン配信、ポイントカード機能などを備える店舗アプリ
「Swiftly」の店舗アプリは、レジでの精算が不要なレジレスサービスに対応。ユーザーが陳列棚などから商品を選ぶごとに「Swiftly」をインストールしたスマートフォンで商品のバーコードを読み取っていき、専用レーン「SwiftLane」で精算する仕組みだ。
また、この店舗アプリでは、ユーザーごとにパーソナライズした割引クーポンを配信するほか、買い物リスト機能やポイントカード機能も実装。
スーパーマーケットの店舗にとっては、来店客に「Swiftly」の店舗アプリを利用させることで、売上拡大につなげられるのが利点だ。
店舗アプリのユーザーの客単価は一般の来店客よりも50%高く、店舗アプリでレジレス精算するユーザーは来店頻度が40%高いという。
・中小規模のスーパーをターゲットに全米で展開へ
市場調査会社eMarketerによると、米国では、2018年時点で1800万人が、1ヶ月に1回以上、食品スーパーのアプリを利用しており、インターネットユーザーの43%が「レジ待ち行列するよりも、レジレス精算したい」と回答している。「Swiftly」では、2019年9月、1560万ドル(約16億8800万円)の資金調達に成功。
今後は、中小規模のスーパーをメインターゲットとして、全米で展開していく方針だ。(文 松岡由希子)
Swiftly