トルコ在住のエンジニアが開発した「WeWALK」という白杖に取り付けるデバイスで、音声案内や振動などで視覚障害者の歩行をサポートする。
・胸から上の障害物をとらえる
開発したKurst Ceylanさん自身も視覚障害を抱えていて、それだけに“こんな機能があったら”というものが搭載されている。まず、ユーザーの胸から上の高さにある障害物を感知する機能。通常の白杖だと足元の障害物しか感知することができないが、WeWALKには超音波センサーが内蔵されていて、一定の高さで80〜250センチの範囲にあるものをとらえる。そしてセンサーが障害物を感知すると、振動でユーザーに知らせる。
・内蔵マイクから音声案内
また、音声による道案内が利用できるようになるのも心強いだろう。WeWALKは専用のアプリをダウンロードしたスマホと連携するようになっていて、たとえばグーグルマップでナビゲーションを利用するときにWeWALK内蔵のスピーカーから道順案内が流れるようにすることができる。スマホを常に手で持つ必要がないのも便利だ。加えて、グーグルマップと音声アシスタント機能を統合させることで、周辺にどんな施設があるのか、どこにバス停があるのか、といったことも把握できるようになる。
Ceylanさんは、ゆくゆくはライドシェアアプリや交通機関サービスなどとも連携するようにして、さらに利便性を高めたいとしている。一方で、WeWALKはオープンプラットフォームでつくられているため、サードパーティによる新機能の追加も期待できるという。
WeWALKは同社サイトで499ドル(約5万4000円)で販売されている。
WeWALK