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シニア村でライドシェアを提供する自動運転の「Voyage」が巨額資金を調達

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大手自動車メーカーやスタートアップ、大学など自動運転技術の開発があちこちで進められている。そうした企業の一つ、米Voyageがランドローバーなどからこのほど3100万ドル(約34億円)もの資金を調達した。

同社はすでにフロリダ州とカリフォルニア州で試験的にライドシェアサービスを展開しているが、新たな資金をもとに車両のさらなる開発を進める。

・日常の足を提供

Voyageは、GoogleやApple、Teslaといった名だたる企業でキャリアを積んだ人材が集まっている新興企業で、自動運転ソフトウェアの開発にフォーカスしている。

そして退職者村といったコミュニティでのサービス展開に焦点を絞ることで他社と差別化を図っている。高齢になり車の運転を自分でしないという人が多く暮らすコミュニティで自動運転による“足”を提供するというものだ。

現在はフロリダ州オーランドとカリフォルニア州サンノゼでサービスを提供中。コミュニティといってもそれなりの規模で、たとえばオーランドの退職者村The Villagesには12万人超が住んでいる。

ここでVoyageのドライバーレス車両はドアツードアの乗車を提供し、買い物に行く、病院を受診する、といった高齢者の日常を支えている。

・次世代車両の開発も

ただ、現在のところこ展開している車両の台数は多くないようで、今回調達する資金でその数を増やすことにしている。と同時に、グレードアップした第三世代の車両の開発も進める。

現在は退職者村というプライベートエリアでの展開だが、公道での走行もオーケーとなれば、より多くの人が気軽に足を確保できるようになる。こうしたサービスの需要は、高齢者が多く住む団地や過疎地を抱える日本でもありそうだ。

Voyage

(文・Mizoguchi)

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