ドローン配送の実用化にあたって求められるのは、なにを置いてもドローンの安定性だろう。商用ドローン開発のパイオニア、Flirteyが発表した「Flirtey Eagle」は、気象条件の変化に強く、迅速な配送を実現する。
Flirtey Eagleによる商品やAEDの安全な配送が、年内にも開始されそうだ。
自宅用配送物の75%に適合
Flirtey Eagleは、気象条件の95%で動作するよう設計されていて、飛行の信頼性が高いのが特徴だ。Flirteyは、2015年にいち早くFAA(アメリカ連邦航空局)の承認を得て、初のドローン配送を実施している。
Flirtey Eagleでは、NASAのドローンプログラムに基づいて開発されたテクノロジーを受け継ぎ、より安全で迅速な配達を実現する。
自宅用配送物の75%に適合するよう設計されており、10分未満に配達を完了することを目指す。こういった性能は、ラストワンマイル配送に最適だろう。
荷物はロープで降下
公開された動画を観ると、Flirtey Eagleが目的に到着後、機体は上空のままロープで荷物を降ろしていくのがわかる。こうして、生鮮食料品や商品を、荷物や人、機体にとっても安全に配送するわけだ。離着陸プラットフォーム、Flirteyポータルは駐車場に収まるサイズで設計され、店舗や宅配業者による導入のハードルが低い。
FAAによる承認済みプラットフォームによって制御され、1人のリモートパイロットが同時に10台のドローンを監視できるという。
Flirtey Eagleは、早ければ2019年中の配送を計画しており、ドローン配送市場にとっての節目となりそうだ。
参照元:Flirtey unveils the future of drone delivery with never-before-seen video and images of its latest industry-leading drone and technology with Senator Catherine Cortez Masto at The National Press Club in Washington, D.C./PRNewswire