モノの表面に特殊インクを塗り付け、光で塗り替えるこの技術を使えば、靴、スマホケースから車まで、あらゆるモノの色が無限に着せ替え可能となるだろう。
・光で色の要素をアクティブ/非アクティブ化
研究チームは以前から、色を消したり着けたりができるシステム、「ColorMod」を開発しており、今回の新技術「PhotoChromeleon」も、これがベースとなっている。改良点は、インクの表現力と解像度が大幅に上がったことだ。ColorModでは、光でアクティブ/非アクティブ化できる特殊インク(フォトクロミック染料)を、ピクセル単位でモノの表面にプリントしていた。
ColorModでは色ごとに扱い、模様に合わせてマッピングしていたフォトクロミック染料だが、PhotoChromeleonでは、シアン、マゼンタ、イエローの混合インクをスプレーする。
・気に入らなければ消して何度でもやり直せる
異なる波長の光を用いてターゲットの色素に働きかけ、アクティブ/非アクティブ化することであらゆる色を表現できる。例えば、青色光を使用すると、イエローの染料がこれを吸収して非アクティブになる。これによりマゼンタとシアンが残り、ブルーが表現できるという具合だ。
高解像度でモノの表面にデザインが描け、気に入らなければ消して何度でもやり直せる。
同プロジェクトにはFordも関わっているようで、将来は気分によって色が変わる車が購入できるようになるかもしれない。
参照元:Objects can now change colors like a chameleon/MIT News