そのインスタント印刷の機能はそのままに、スマホ撮影時代に対応した新製品がPolaroid Originalから間もなく発売される。スマホのスクリーンにある写真を取り込んで印刷するデスクトップマシーン「Polaroid Lab」だ。
・スマホ置いてボタン押すだけ
Polaroid Labは顕微鏡のような形状で、机の上に置いて使う。上部にスマホを置く平らな面があり、ここに専用アプリで印刷したい写真を表示したスクリーンを下にして置く。そしてボタンを押すと、ポラロイドカメラのようにプリントが出てくる仕組みだ。いかにも操作はシンプルで、思い立ってすぐに写真をプリントできる。しかしPolaroid Labの内部は見かけからは想像できない高度な仕組みになっている。
・ミニ暗室
Polaroid Labは実は、他のプリンターのようにマホの中にある写真データを受信して印刷しているわけではなく、鏡と光、化学でもって、スマホスのクリーンからプリントへと写真を印刷している。別の言い方をすると、Bluetoothなどを介しての写真データの送受信はなく、化学反応を使っての印刷であり、開発元はPolaroid Labを「ミニチュアのテーブルトップ暗室」と表現している。
ちなみに、アプリで印刷の各種設定ができるようになっていて、1つのショットを複数のプリントに分割して印刷したり、プリントにスマホスキャナーをかざすと写真が動き出すようAR機能を加えたりすることもできるなど、遊べる仕掛けも用意されている。
スマホで撮った写真を友達と物理的にシェアしたい、部屋に飾って堪能したいという人にうってつけのPolaroid Labは10月10日に発売され、米国での価格は130ドル(約1万4000円)となっている。
Polaroid Lab