自動運転レベル4のトラックにセーフティドライバーが乗り込んでのテストで、完全自動運転トラック実用化に向けて大きな一歩となる。
・買収した会社と共に
乗用車同様、トラック分野でもEV化、そして自動運転化の動きが近年顕著だ。各社とも、人がハンドル操作しなくてもいいレベル5の完全自動運転を目指して鋭意開発を進めている。トラック部門を持つメルセデスもこうした動きの先陣をいっている。開発を加速させるために米国の自動運転技術デベロッパーTorc Roboticsを買収し、今回試験走行をするヴァージニアはTorcが拠点を置いているところだ。
・セーフティドライバー付き
レベル4は高速道路など特定の状況では自動走行できるが、完全に人の操作なしというわけではない。そのため、セーフティドライバーが乗り込んで、万が一の事態に備える。もちろん公道で試験するからには当局の許可が必須で、ここをクリアしていること自体、一定の安全性が認められていることになる。
ダイムラー・トラックは「公道でレベル4のトラックを走らせるというのは、大きな前進だ。安全で信頼の置けるトラックを提供することで業界の需要に応えたい」としている。
(文・Mizoguchi)
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