いよいよ2020年をめどに、植物由来の代替エビを発売する。
・本物のエビと味や食感がそっくりな代替エビ
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の年次調査によると、米国では、年間1人当たりの魚介類の消費量が、2016年の14.6ポンド(約6.62キログラム)から2017年には9.5%増の16ポンド(約7.25キログラム)に増加。なかでも、エビの消費量が最も多く、年間1人当たり4.4ポンド(約1.99キログラム)を消費している。
そこで、持続可能なシーフードのあり方を探究するNew Wave Foodsでは、米国の一流料理学校カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ (CIA)と提携し、海藻と植物性タンパク質を原料に用いて、海洋で生息するエビと同じ食感や味を再現した代替エビを開発。
肉や魚介類に含まれる8種類の必須アミノ酸を含有する一方、アレルゲンは含まれておらず、コレステロールゼロで、カロリーや塩分もエビより低いのが特徴だ。
通常のエビと同様に、炒めてタコスにしたり、パスタと絡めたり、様々な料理に幅広く活用できる。
・大手食品メーカーからの資金調達に成功
New Wave Foodsは、2019年9月、米大手食品メーカーのタイソン・フーズ(Tyson Foods)のコーポレイトキャピタル(CVC)「Tyson Ventures」からの資金調達に成功した。代替エビの事業化に向けて、今後、動きをさらに加速させる方針だ。(文 松岡由希子)
New Wave Foods